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歪みの世界

第3章 異世界

「一寸、待って。話についていけない」
「ですよねー。こんな話して納得した方が驚きですから―」
笑いながら言うポプリに溜め息を吐いた。
「此処が異世界なのは百歩譲るから、此の世界の事を教えてくれないかな?」
俺がそう言うと、ポプリは驚く様な表情をするが直ぐに、にこやかに笑う。
「勿論構いませんよー。では、少々待っていて下さいね―」
俺は分かったと返事をすると、広い部屋から出ていった。
あぁ、嫌味な青年と二人きりだと空気が重たい。
「…おい、アンタ。エヴァンと何処で知り合った?」
嫌味な青年は、刺々しく俺に言う。
「エヴァン?…公園で偶々だよ」
「ふーん」
それ以上は聞いてこなかった。聞かれたとしても、嫌みな青年が納得いく様な返答なんて返せそうにない。
「お待たせしました―。さて、行きましょうかー」
声は聞き覚えが有るのに、知らない青年が現れた。ポプリの代替に青年が此の世界を教えてくれるのだろうか。
少なからず、ポプリの容姿に似ている様な気がする。兄弟かな。
「唐真君、僕ですよ―。ポプリです―」

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