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歪みの世界

第3章 異世界

「…嘘」
突然の事に俺は鳩に豆鉄砲食らった気分だ。
「あはは、嘘じゃないですよー。それじゃあ、何から話しましょうかねー」
ポプリは考える素振りをする。
「では、此処の世界がどのように出来たのかを話しましょうかねー」
と、良いながらチョークに似たモノを取り出して、テーブルに長方形を書き出した。すると、地図になった。
吃驚した。何でもありなんだな。
円を書くように大陸は6つに別れていた。
因みに、俺の居るところは時計回りで6時のところだ。
ポプリは簡潔に此の世界が出来たのかを説明してくれた。
「えーっと、此の世界は6つに別れていて、争いがあった。で、貧困に陥った時神様?が助けたんだよな。争いを起こさない事を条件に。んー…、ポプリ今は争いは無いの?」
「そうですね、無いですー。ですが、全くでは無いのですよー。トーマ君、君の世界でも日常茶飯事有るように、僕の世界でも軽い争いぐらいは有りますよー」
内心、ホッとした。
「アンタ、何で此の世界の言葉話せるわけ?」
「……?」
意味が理解できなかった。日本語にしか聞こえない俺に、何故と聞かれても何とも言えない。
「アンタが、エヴァンと契約したからと言っても、言語通訳はされないはずだ」

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