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「えっ!?ち、違いますよー!!」
慌てながら、ポプリは否定する。
「本当か？」
「まぁ、一寸した冗談ですよー」
ポツリとポプリが呟いたのを俺は聞き逃さなかった。
「じゃあ、俺が此処に連れられたのも冗談？」
「それは……今は言えませんー。他の事なら答えますよー」
他と言われても、急に浮かばない。
「あっ、アーサーさんは？」
「アーサー？」
嫌みな青年はおうむ返しする。
「その…彼の事も今は言えませんー」
「…分かった」
今は言えないか。
「じゃあ、俺を家に返して欲しい」
「それは先程言った様に契約したから無理ですー」
「その契約って何だ？破ると不味いのか？」
「さぁ、僕は初めて契約してみたので何とも言えませんねー」
「嘘だろ…」
ドアをノックする音がした。
「どうぞー」
アニメかテレビで見たような軍服のに似た服を着た男の人が敬礼をする。
不意に目が合った様な気がする。
赤面された。
何故!?
「お、恐れ入ります。ジーン太子、ジェノバ陛下がお呼びです」
「…分かった」
不意に、嫌みな青年が俺の方をジッと見てから、部屋を出ていった。