歪みの世界
第1章 プロローグ
内心、嬉しいと思ってしまう自分はきっと、何処か寂しかったからだと思う。
だからと言って、週に3回は頻回過ぎるだろう。
俺だって、部活以外にもバイトも一応している。
家に帰る時間だって、遅くなる時もある。
家族からの仕送りも貰っているからと言って、何も家族任せではなく自分の事は出来るだけやってみたい。
まぁ、元々バイトは高校に入ってから働き始めていたから一人暮らしになっても継続と言う形で続けている。
時給は、そこそこ良い方だ。
「兄貴、明日も泊まって良い?」
「そのつもりで、泊まりに着たんだろ?」
「うん」
バイトと部活が無かったから智貴と一緒に夕飯作りをしている。
炒飯とスープだ。
俺は、スープ担当だ。
「兄貴」
「ん?」
「何処か、遠くに行ったりしないよな?」
唐突な智貴の言葉に俺は手を止めた。
意味が理解できなかった。俺は、今の所旅する予定も無ければ、遠出に出る予定も無い。
「行ったりしないけど。何でだ?」
「兄貴が、何処かに行く夢を見たんだ。俺が、呼び止めようと叫んだり、兄貴の腕を掴もうとしたらすり抜けて…いつの間にか、アラームで目が覚めて。本当に何処にも行かないよな?」
だからと言って、週に3回は頻回過ぎるだろう。
俺だって、部活以外にもバイトも一応している。
家に帰る時間だって、遅くなる時もある。
家族からの仕送りも貰っているからと言って、何も家族任せではなく自分の事は出来るだけやってみたい。
まぁ、元々バイトは高校に入ってから働き始めていたから一人暮らしになっても継続と言う形で続けている。
時給は、そこそこ良い方だ。
「兄貴、明日も泊まって良い?」
「そのつもりで、泊まりに着たんだろ?」
「うん」
バイトと部活が無かったから智貴と一緒に夕飯作りをしている。
炒飯とスープだ。
俺は、スープ担当だ。
「兄貴」
「ん?」
「何処か、遠くに行ったりしないよな?」
唐突な智貴の言葉に俺は手を止めた。
意味が理解できなかった。俺は、今の所旅する予定も無ければ、遠出に出る予定も無い。
「行ったりしないけど。何でだ?」
「兄貴が、何処かに行く夢を見たんだ。俺が、呼び止めようと叫んだり、兄貴の腕を掴もうとしたらすり抜けて…いつの間にか、アラームで目が覚めて。本当に何処にも行かないよな?」