歪みの世界
第1章 プロローグ
不安そうに、智貴は言う。
「何処にも行かないよ。大丈夫」
何が大丈夫なのかが分からないが、俺がそう言うとホッとしていた。
何処かに、まさか、いやいやと頭に浮かんだアレを思い出した。
アレとは葉書で応募した温泉旅行や外国旅行の事だ。智貴は当たる事を予感しているのだろうか。
適当に、葉書で応募してきたが未だに、当たった試しか全く無い。
運が無いのは分かっているが、一度でも良いから当たってみたい。
スープを作り終える頃には、智貴の炒飯も出来上がっていた。皿を用意して、盛り付けにかかった。
「じゃあ、俺テーブルに持っていくから冷蔵庫に昨日の残りあったら出して持ってきて」
炒飯両手に持ち、居間に持ち運びテーブルに置いた。
ボロアパートだから、玄関入って右手に台所が有る。働き始めたら、もっと広い部屋に住もうと考えている。
「うん、了解」
昨日の残りは確か、部活で作った肉じゃがが残っていたはずだ。それと、浅漬けも。
「お待たせ、兄貴」
タッパに入った肉じゃがと浅漬けを智貴から受け取る。
「ありがとう、智貴。さて、食べようか」
「あぁ」
智貴がテーブルに着いてから、夕食を食べ始めた。
「「頂きます」」
「何処にも行かないよ。大丈夫」
何が大丈夫なのかが分からないが、俺がそう言うとホッとしていた。
何処かに、まさか、いやいやと頭に浮かんだアレを思い出した。
アレとは葉書で応募した温泉旅行や外国旅行の事だ。智貴は当たる事を予感しているのだろうか。
適当に、葉書で応募してきたが未だに、当たった試しか全く無い。
運が無いのは分かっているが、一度でも良いから当たってみたい。
スープを作り終える頃には、智貴の炒飯も出来上がっていた。皿を用意して、盛り付けにかかった。
「じゃあ、俺テーブルに持っていくから冷蔵庫に昨日の残りあったら出して持ってきて」
炒飯両手に持ち、居間に持ち運びテーブルに置いた。
ボロアパートだから、玄関入って右手に台所が有る。働き始めたら、もっと広い部屋に住もうと考えている。
「うん、了解」
昨日の残りは確か、部活で作った肉じゃがが残っていたはずだ。それと、浅漬けも。
「お待たせ、兄貴」
タッパに入った肉じゃがと浅漬けを智貴から受け取る。
「ありがとう、智貴。さて、食べようか」
「あぁ」
智貴がテーブルに着いてから、夕食を食べ始めた。
「「頂きます」」