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談笑しながら、夕食を楽しんだ。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした」
俺が、皿を洗うと言ったら智貴が強気で俺が洗うから兄貴は座っててと言われたから素直に居間で待つことにした。
「あっ」
「ん？どうした、兄貴」
洗い終え居間に入ってきた智貴に一言労いの言葉を伝えた。
「プリン作ったのを忘れてたよ」
「全く、兄貴は」
苦笑しながら、智貴言うが冷蔵庫からプリンを取り出しに行ってくれた。
「ありがとう、智貴」
「良いよ。コーヒーいる？」
「うん」
「一寸だけ、待ってて」
数分もかからないうちに、智貴は居間に戻っていた。インスタントだけど、コーヒーの匂いが鼻腔をくすぐる。
お盆ごと智貴から受け取る。
プリンに関しては、良い出来たと自負している。
初めて作った時は、プリンの中にすが入った事が悔しくて何度も練習した。美味しいものを食べて欲しいから、その思いだけで俺は一生懸命に頑張った。
「兄貴のプリン、俺凄く好きだよ」
俺はその言葉が聞きたくて、頑張った。
「あ、ありがとう」
でも、素直に喜ばれると照れ臭くい。
「あのさ、兄貴」
急に、いつになく真面目な顔をしたから俺は手に持っていたプリンをテーブルに置いた。