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Hな片想い♡

第14章 過去

「こんな場所まで何しに来たんですか?
さっきも囲まれてましたけど」


芸能人とは大方推測できたけど
とりあえず聞いてみる


「収録だよ!」

「へぇ〜…」

「私のこと知らないんだ…」

「あ、すいません」

「ううん!いいの!
まだまだ未熟だし!」

「芸能人なんですか?」

「まぁ一応ね、
職業としてはモデルかな
名前は遠藤れんだよ。よろしくね」

「俺は高橋祐介です」

「祐介ね〜、何年なの?」

「小6です。
れんさんは高校生くらいですか?」

「とんでもない!
私は中1だよ!」

「へぇー!
すごい大人っぽく見えますね」

「ありがとう。
最高の褒め言葉!」


ルックスもスタイルもよし
性格もよし

俺はこの人のことは嫌いではない

けどまだ好きにはなれない
好きになるには期間が短すぎるから


「祐介はどっかの帰り?」

「はい、塾です」

「塾か〜!たいへんだね
まだ小学生なのに」

「いえ、行きたくて行ってるので」

「偉いじゃん」


そうしてれんは
俺の頭を撫でてきた

親戚以外の女の人に
頭を撫でられるなんて初めてだ


「……っ」

「あ、大通り!!」


俺の照れはかき消されたかのように
れんは喜んだ


「祐介!ありがとう」

「とんでもないです」

「また、あえるといいね」

「はい」

「いつか会えるって信じてるよ
またね」


そうして差し出された手を
お互いしっかりと握って別れた

このとき、この人にあうことは
もう二度とないだろうと思った

…短い時間だったけど
楽しかった。と…

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