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Hな片想い♡

第15章 愛してる

「悪いんだけど玄関先で
勘弁してくれる?」


信じてみるとは思ったものの
やはり疑う心や、恐怖心はある

冷たくあしらってしまった


「うん…ごめん…」

「で?真実って?」


変わらず冷たくあしらったけど
私だって今にも泣きそうだ


「うん……
聞いて驚くと思う
引くと思う
けど最後まで聞いてほしい」

「分かった…」


不安だった
高橋が深刻な顔をするから更に

そしてその後私は
衝撃の事実を知る


「れんは…男に遊ばれてて…」


高橋が泣きながら語った真実

その無残な過去に
耳を塞ぎたくなった


「けど最後まで聞いてほしい」


分かったと言ってしまったんだ
聞かなきゃいけない

聞いてあげられる人は
きっと私しかいない


「その姿が…
れんと由奈が…重なりすぎて…」


最後は泣きながら
全てを曝け出した高橋


「しかも、たった今
くる前に知ったことがあるんだ」

「どうしたの…?」

「今のれんは……
もうこの世にいないんだ…」


ひどく泣き続ける高橋に
かける言葉も見つからない


「どうして…?」


持っていた携帯で
トップページまでいくと
見出しのニュースに大きく載っていた

「遠藤れん 自殺か」と


「れんは……
見知らぬ男にまわされて…」

「…もういい!」


思わず、止めてしまった

何が言いたいのかなんて
言われなくても分かるよ

男にまわされて、
それが辛くて死んだんだ…


「妊娠してたみたいだ…」


見知らぬ男の子供を宿した遠藤れん
まだ若い彼女

私と一個しか変わらない

中学二年生で、
見知らぬ男にまわされて、
あげくの果てに妊娠して、
どんな思いだったのだろう

私だったら死にたくなる

過去にも悲惨な失恋、
体だけの相手…

高橋のその姿と、
あまりに奇妙な二人の体験と
悲惨な過去に私も涙を流していた


「由奈を離したくなかった
だから何度もあんなひどいこと…
…ごめんね」

「…許すことは簡単じゃない。
けど話してくれてありがとう…」

「かつて愛したれんも
俺は殺してしまった…
だけどれんが教えてくれた愛し方…
心で由奈を愛したい」

「高橋は殺してな…」


高橋の顔が
突如キリッとした


「由奈……、
俺とやり直して下さい」


突然のことに驚いた
…まさか告白とは

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