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Hな片想い♡

第11章 悪夢再び

放課後、一人で物静かな校舎を
歩いていた

いつもにぎやかな一番奥にある
特別教室

上の階にもはしゃぎ声が
聞こえてくるのに
なにも聞こえないのが新鮮だ

静かな雰囲気を満喫している中
遠くから足音が聞こえて来た

足音はどんどん近づく


「由奈ちゃーん」


こう私のことを呼ぶ男の声
そんな呼びかたするのはあの男しかいない

川原秀夜。

私は踏ん張り、ジッと川原を睨んだ


「由奈ちゃん、久しぶり〜
そんな怖い顔しないでよ!」

「何の用ですか?」

「てか1人で外出禁止令は
もう解除されたの?」


そういえばそんなのもあった

時の流れによってなくなっていた
あの約束だ

今では登下校も1人でしている


「登下校も1人でしてるもんね〜」

「よく見てますね…」

「由奈ちゃんのストーカーだもん」


こいつ、まだ私を付け狙ってるのか


「彼氏とも別れちゃったんだってね
どこまでやったの?」

「は?」

「由奈ちゃんは淫乱だからCまでかな?」

「あなたには関係ない」

「おっと、図星かな?」

「放っておいてください」

「まあ、俺がみれば一発だ」


あの日の悪夢が蘇る
この男に襲われかけた


「失礼します」

「ちょっと待って〜。
今日はそんなことしないから!」

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