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真っ赤な家庭

第5章 松本 圍




本来、警察が家族にも、ましてや赤の他人に捜査内容を話すのはもってのほかだが、



彼女には話せる位、頭のいいと女で口は貝のように固い。




過去はどうであれ、一般の女性とは全く違う。



悪く言うと
真のズル賢い女だ。








ガチャガチャ。



ゆっくりして先程受け取った新聞を見ていると部屋の鍵が開く音がして




「やっと終わったわ。もう少し、待っててね。」





と言いながら、綺麗にセットされた髪を 崩し、帯を程きながらシャワーを浴びにいき、バスローブ姿で戻って来た。






「今度こそ、
お待たせしたはね。」




俺は彼女の化粧している顔より、素顔のほうが好きだ。





何故なら、源氏名の"エリカ"では無くなるからた。



警察は勿論、彼女の 本名を知っているが、一般の人間は源氏名しか知らない。



一緒に働いているホステスやボーイでさえも。









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