テキストサイズ

ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

"相性抜群"
その言葉に、胸がちくりと痛んだ。相性抜群のセフレ、そういってるようなものだ。

やっぱり、賢太は、私の気持ちは分かってないし、

私のこと、セフレとしか思ってはいないんだ....


「うん、最高だよ。相性抜群だよね。」

私は、無理に同調した。

賢人は、満足そうに笑った。


「あ~、俺、またしたくなっちゃった。」

そんなことを言って、私の上にまたがる。

いいだろ?という表情だ。

......嫌とは言えない


私、気持ちはこっちになくても、好きな人に抱かれるのに、断る理由がないの。

さっきしたばかりなのに、もうすでに勃起してる、賢太の先端が私の部分に触れたとき、


ピリリリリッと、電子音が鳴った。

賢人の、鞄の中から。

携帯が着信を知らせた。


「あ~いいとこだったのに。」

そういって、ベッドから降りる。


その様子から、友達ではないと思った。
こういうことやってるとき、友達から着信鳴ったことあったけど、あとまわしにしてたから、

でも、すぐにでるってことは、ちがう。


「あ、もしもしー?彩未?」


賢太が、嬉しそうにしゃべる。


彩未、、。会ったことはないけど、賢人の彼女だ。


私は、またちくりと胸が痛んだ。


「あー?いま?1人だよ。ハハハ!そうそう昨日連れのとこ泊まって、いま帰ってるとこ」


なんの悪びれるようすもなく、平気でうそをつく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ