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ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

「玄関までおくるよ。」

そういって、私は、タオルを体に巻き付けて慌てて、玄関までいった。

これから、彼女と会うというのに、私は、笑顔で送らなければいけない。


「きをつけて。」

「おう。」

そういって賢太は、私に背中をむけて、ドアをあけた。

ドアの向こうから、朝の光がさしこんできて、私は、目をほそめた。


賢太は、ふりかえって一言。


「いつも、いってるけど、このことは、秘密だからな。」


「......わかってるよ。」


私の返事を確認すると、賢太はそのまま、出ていった。

パタン、と扉が閉められる。


「もう一回、やるんじゃなかったの?」


そんな独り言をつぶやいて、私もシャワーを浴びることにした。

また、来るって、また連絡するって、言ってた。


また来るつもりなんだ。


シャワーを浴びながら、そんなことをおもって、期待がふくらんだ。


もう一回といって、できなかった一回を、シャワーで補うことにした。

賢太のことを、思いながら。

シャワーを、大事な部分に、強く強く、押し当てる。


水圧で、気持ちよくなって、

「あぁぁっ......賢太、いくよぉ.....」


私は、いって、シャワーを離した。

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