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ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

ベッドの下においてある、ゴミ箱には、生々しい使用済みのゴムがほかってあった。

.....私、ヤッたんだ。

そう自覚した。

目が覚めた賢太は、私の背中を指でなぞったため、
私は、ぞぞぞっとして、ふりかえった。

「起きてたの?」


眠たそうに目をこすりながら、訊いてきた。

私は、目を合わせられなかった。まさか、ヤッちゃうなんて.....

私は、目を合わせないまま、訊いた。


「私たちって、ヤッちゃったの?」

.......手を出してくるなんて、私に気があったのかななんて、恋愛経験あまりない私は、そう思った。


「ヤッちゃいましたねえ~。俺、彼女いるのに、どうしよ。」


そんなことを、笑いながらさらりという賢太に、目を見張った。


.......彼女いたの??それは、初耳だった。仲良くなったものの、そういうのきいたりしたら、気があるってばれるのが恥ずかしくて、聞けなかったことだから。

「.....いたんだ?」


「うん。」

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