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ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

店に出たら、外はすごく寒かった。

もう12月で、空は今にも雪が降りそうだった。

「さむいねえ。」

身震いをして、私がいうと、淳子は、笑った。

「あんたは、心も寒いでしょ。

あ~今月は、クリスマスだなっと。彼氏とラブラブできるし、私は、あったかいなあっと!」

......嫌味かと思う。

クリスマス....私、バイト。
賢太は、多分彼女と過ごすんだろう。

当たり前だよね。

私、ひとりぼっちだ。

俯いてる私に、淳子は言った。


「ちゃんとした彼氏なら、こういうふうに、ラブラブできるんだからね。」


...........、確かにその通りだ。

でも、私は前に進めないよ。

「あのさ、美咲」

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