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ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

私を、淳子は呼んだ。

また、なにか言われてしまうのか。

構えていると、淳子は、予想外なことを口にした。


「私がね、もう話をきかないって、言ったのは、美咲が、はっきりしてないからだからね。」


「......どういうこと?」


「だから、美咲がどうしたいのか、そこがはっきりしたら、話も聞くし、相談にだってのってあげるから。

私は、今まで否定してたけど、それはだらだらと、美咲が私は可哀想な女話しかしないからだし。
はっきりしたら、応援するんだから。」


淳子から、そんな言葉が出てくるとは思わなかった。


私は、驚いた。

「......わかった。」

淳子は、じゃあねまた明日といって、
歩いていってしまった。

私のアパートの最寄り駅で会っていた私は、家に戻るため、踵を返した。


帰りながら、考えた。

わかったとは言ったものの、いまの私には答えが出せない。

しばらく、淳子とこの話題に触れることはないだろう。

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