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ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

次の日、

大学で本日最後の授業を終えて、
私は、学校を出た。

昨日結構帰ってからあまり眠れずに、賢太のことばかり考えてしまった。

眠たそうにする私に、淳子は、何も触れてはこなかった。

賢太の話は一切出さずに、
テレビや芸能人、音楽など
当たり障りのない話題で、盛り上がったりしていた。

今日は、バイトがあるため、私は早めに淳子と別れた。


......賢太と同じ、バイト先。

今日は、賢太も、シフトに入っていた気がする。

なんだか、微妙だ。

そんなことを考えながら、大学の、建物に背を向けて歩きだすと、
背後から、誰かが私を呼んだ。


男の、低い声。


「佐倉さん?」

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