無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

一度注意を受けてから、終わるまで、私語は一切せず、

バイトが終わる、30分前になったころ。
一組だけの客がいる感じになった。

空いたテーブルをふいたり、砂糖の補充などを、していると、

店内入り口から、お客さんが入ってきた。
そのお客さんに目をやると、1人できたらしく、私と同じくらいの年齢の背の低い小柄な女の子が、入ってきた。


もう閉店するし、オーダーはとれないのに。



私は、その、女の子の方に歩いていく。


「あの？もう、本日は、閉店となるんですが？」

そういうと、女の子は、私と目をあわせた。大きくてまあるい目をしている。小動物を連想させるような、かわいらしい顔立ち。

「あ、わかってます。

あの、ここに、中澤 賢太って、いますか？」


発したその声は高かった。

中澤 賢太？

女の子は、探すように、あたりを見渡す。
賢太は、厨房で、皿洗いを手伝ってる。

1人できて、賢太をさがす様子に違和感を覚えた。


「？いますよ？ 呼びましょうか？」


私が、そういうと、その女の子は、笑顔で返事をした。


私は、賢太を呼びにいく間、ハッとした。


まさか...........