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私が、皿を洗い終わるころ、
賢太は、こちらに戻ってきた。

なんか、さっきまで笑っていたはずなのに、戻ってきたその表情は、曇っていた。

「話終わったの？初めて、彼女みたよぉー！かわいいじゃん！」

そういって、笑顔でいうと、

賢太は、
「だろ？」といっただけで、あとはなにも言わなかった。

......だよね。私はセフレだしさ。

そう思う一方で、なんだか、表情が曇って戻ってきたのが気になった。来られたのが実はいやだったのかな。
それとも、彼女となんかあった？


「俺、これやるわ。ありがと。」


そういって、私が、持ってるスポンジを預かると、皿を洗い始めた。


仕事も終わって、タイムカードをおして、更衣室に向かった。


女子ロッカーに入ると、もうすでに、先輩はいなくなっていた。

.....いつも真っ先に帰る。
よっぽど、仕事がめんどくさいんだろう。

私はネクタイを外す。

今日は、イヤなものをみた。

賢太の彼女ーー。でも、やっぱり、そのあと、なんだか賢太の顔が曇ってたのが気になっていた。


カッターシャツを外して、スカートも脱いで、着替える。

上着を着たら、カサッと、ポケットから乾いた音がした。


私は、紙をとりだした。

そういえば、アドレス。。なんかあのチャラいやつに、渡されたんだった。

私は、送るつもりがないから、またしまった。

更衣室から出ると、となりの男子ロッカーから出てきた、賢太と遭遇した。