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ベッドの上だけの彼女

第1章 セフレの関係

「おつかれ」

私が、笑顔でそういうと、
賢太は、おつかれと返してきた。

もうその声は、普通に戻ってた。

気のせいだったかもしれない。


「ねえ、これから彼女と会うの?迎えにきてたんだよね?」


私が、そう尋ねると何も言わない。
そのまま、私の前を無言で通りすぎた。

私は、追いかける。


「賢太って、ほんと彼女とラブラブだよね!私も、あんなふうにラブラブになれる彼氏つくりたいわあ」


.....なにいってるんだろう?私。
そんなこと、微塵も思ってないのに。


「ねえ、賢太.....」


また何かを私が、いいかけたとき、急にとまった。
私は、賢太の背中に鼻をぶつけた。


「いっ.....た。」


賢太は、表情はなんだか曇ってた。

「ねえ、さっき、彼女に来られたのそんなに嫌だった?それとも、彼女とケンカでもしたの?
なんか、賢太、戻ってきたとき表情が暗かったよ?」


そういうと、口元が、ぴくっとした。


「相談、のるよ?なんかあれば....」


私は、思ってもないことをいう。ほんとは、崩壊してほしいとすら、思ってるのに…


「ねえ、賢....」


「うるせえよ、お前に関係ないだろ?セフレなんだから。」


鋭い口調で、遮られた。

確かに、関係ないけど。。

「大体、先輩に、勘違いされてたよな?俺とお前が付き合ってるとか。ありえねーよ。」

そういって、笑った。

ありえない.....その一言はきついし、しかも

セフレなんて、そんなこと、言わなくてもいいじゃない。

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