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君がいいんだ

第7章 腕の中の君

「おかえり(笑)」
そう言ってグラスをテーブルに置く

彼女の髪がまだ湿っていて
余計に艶っぽい…

「紗英ちゃんも飲もうよ?」
「私は…いい」

この前はグラス半分は飲んだのに…

「俺だけ酔っぱらっちゃうよ(笑)明日…休みでしょ?」

ちょっとでも酔わせたかったのに
彼女はずっと拒んでいる

「飲むと…」
「ん?」
「飲むと…眠くなるから…」
「いいじゃん♪明日休みだしさ」

モジモジしながら彼女は話す
「ごはんも作りたいし…」
「うん?」
「ちゃんと起きてたいの…一緒にいたいから…」

俺…ホントにダメだな…
こんな真っ赤になりながら
言いづらいことを言わせてしまった…

「そっか…ありがとう…」
ありがとうがぴったりの言葉かわからないけど、これしか思いつかなかった

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