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疑惑?ホモセクシャル

第6章 捜索

由紀side


ふぅ…。
やっと着いた…。

音楽室。

部屋からチューバの低い音色が聞こえる。

私は意を決して、ドアを開けた。


ガラガラガラ……。


「どうしたんですか??」

先輩は楽器を吹くのをやめて、なぜか敬語で私に話し掛けた。

先輩の声はチューバ並では無いけどとても低い。
そのせいか聞いてて落ち着く。

けど敬語で喋られたらなんか落ち着かないっ…


「ちょっと…訊きたい事があるんですけど……。良いですか?」

ちょっとぎこちないような気がする。
なんでこんなに緊張してるんだろ?


「俺が答えられる事だったら……。」

先輩はそう答えた。



先輩の名は、山越悠輝。

斎藤先輩や高田先輩とは幼馴染み。

だから何か知ってる事が無いかと来てみたけど……。

私は山越先輩とほとんど話したことが無くて、追い返されはしないかと正直不安だった。

けど、なぜか大丈夫だという気がした。


私は、深呼吸して、それから言った。

「高田先輩って………どういう人なんですか??」

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