素直じゃなくてごめんね。
第10章 夏休み
私は ただそこに立ち尽くすことしかできずにいると
「僕の言った“好き”は 友達としてのものじゃない。僕は 菜月を1人の女の子としてちゃんと見てる。だから 菜月にはちゃんと僕の気持ちを知っててもらいたかったんだ」
静琉君は ゆっくり…そして…はっきりと私にそう告げた……
(……………でも……私は…)
私は チラッと横にいる大輝さんに目を向けた
大輝さんは いつもと変わらず
「ん?」
と 私に笑顔を向けてくれる
「~~~~っ!!/////」
私は バッと顔を下に向けて 静かに深呼吸した