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ヤクザの孫でも純粋です。

第3章 #2



 「ッはあ…きつ」


日頃、運動してないせいか坂道を登る
のが辛い。

横腹を手で抑え、ゆっくりと歩く。



30分はかかっただろうか。
急な坂道を登りきった。



下を向いて両膝に手をつく。
地面には桜の花弁が落ちていた。

空を見上げると―




 「うわ…綺、麗。」




空にはピンク色の桜が満開に咲き、
水色の空が見えないくらいピンク色の
桜がいっぱい咲き誇り、目の前を見ると
ピンク色の絨毯のように
敷き詰められていた。

暫く言葉を失った。



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