ヤクザの孫でも純粋です。
第5章 #4
―――――――――――
To 結女
本文
ほんまか。
それは良かった。
―――――――――――
メールを返信してベッドに倒れ込む。
「はー。幸せやわー」
と、呟き携帯をじーっと見る。
黒いスライドの携帯でストラップもなんも
つけてないシンプルな携帯が
結女の薄いピンク色の携帯に連絡
できるんが幸せやった。
「…。」
5分、10分経ってもメールが来ない…。
「なにかあったんかッ!?」
ガバッと起き上がり結女に電話をかける。
…プルルル
…プルルル
…プル
『はい。どちら様?』
「泉や。メール来んくてなんかあったん
か思て…」
『泉か。メール遅れなくてごめんね
お母さんから高校の資料とか
制服とかいろんな事話してたから』
「そうやったんか…」
俺の早とちりやんけ…
カッコ悪ー…。
『それに、その高校から宿題みたい
なの貰っちゃた…。
泉の行く学校にはないの?』
「宿題あるでー…。しかも今日中に
仕上げらなあかんねん」
『ふふっ。私も。』
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える