ヤクザの孫でも純粋です。
第6章 #5
「今度、結女を誘ってみい?
その顔潰したる」
俊平は顔面蒼白になり走って、教室を
出ていく。
「泉なにもあそこまで言わなくても…。
それに…。」
泉は私のジュースの缶を開け差し出し
首を傾げる。
「ん?」
「私泉の彼女じゃないんですけど」
「なら俺の女になるか?」
―ドキンッ
泉は笑顔を見せると私の鼓動は早く
なっていく。
「ば、ばかッ!お断りよ」
顔が熱いし、体も熱い。
泉がかっこいい事ばかり言うから
余計に泉を"好き"になっちゃう。
「結女。今日も一緒、帰ろな?」
泉の笑顔に弱い私。
私はうんって頷く。
葵と蘭は私と泉を茶化してから
凄い恥ずかしい。
でも、ちょっと嬉しかったり。
お弁当を食べて、午後の授業を受けて
HRが終わる。