ヤクザの孫でも純粋です。
第6章 #5
「結女ー。帰ろうや?」
「泉、これ終わらせないと…。」
泉が私を見るが私は今日は日直。
日誌をつけて帰らないといけないし
この高校は日直は一人。
「日誌かいな。なら終わるまで
待っとくからちゃっちゃっと
書きない」
「ありがと」
日誌をつけおわるまで待ってくれる。
優しすぎる。
「結女、泉ッ!またねー」
「蘭またな」
私は蘭に手を振ると、蘭はブンブンと
手を振り姿を消す。
「結女ちん、変なんになつかれたなぁ
二人共、ほんならな」
「葵もまたな」
葵は私と泉に背を向けながら手を振り
帰っていく。
その後も他の生徒が帰っていく。
教室に残ったのは私と泉だけ。