ヤクザの孫でも純粋です。
第6章 #5
泉に抱きしめられててドキドキして
この胸の鼓動が泉に聞こえそうなぐらい
ドキドキしてる。
「結女。」
泉の手が私の頬へ移動し、
私は泉の顔を見上げる。
泉の顔が近付いてきて、私と泉の
唇が重なる。
拒もうと思えば拒めた。
でも私に泉を拒む理由なんて無い。
泉が好きだから、泉を拒むなんて事
出来ない。
「んッ…」
泉の舌が私の口内に侵入してきて
私の舌を絡め取る。
「…ッふ、いず…ッあ」
息が上手く出来ず頭が朦朧として
力が入らず、何も考えられなくなる。