とある隠れ変態の物語
第4章 お昼寝は子猫に囲まれて
「確かに。侑里が言ってた通り、凄く綺麗……」
顎を指先でくいっと上げられて、視線を合わせられる。
「お前……おいしそうだな」
舌なめずりをする様子なんかも、綺麗過ぎて様になる。
「……侑斗さんの方がおいしそうですよ?」
「食べてみる?」
くすり、と笑うこの方は、確かに変態だ。下手した らオレより……いや、それは無い!!!! それについてはオレが度を超えてるからなぁ。
それにしても。
今までは頑張って変態であるという事実を隠してきたのに、どうしてこうもこの兄弟にはあっさりバレてしまったのだろうか。 謎だ。
侑里くんについては、昨夜の事があるから仕方ないとしても。
……いやいや、何で腰に腕を回しただけで変態扱いされたんだろ。あれかな?オレも変態なので、分かりましたとかいう同族察知機能が発動したのかな?
「とか言って」
「へ?」
「侑里がちょっとえっちって言ってたから、試したくなっただけ」