とある隠れ変態の物語
第4章 お昼寝は子猫に囲まれて
侑里くんてば、そんな事まで。
どこか楽しそうな侑斗さんは明らかにオレをおちょくってる。
「ごめんな?」
いやいやいや、
ニヤニヤしながらごめんとか全く説得力無いですよ侑斗さん!
初めて会って間もないけど、この方のキャラが何だか分かってきた気がする……。
悪い意味でも、いい意味でも。自由奔放って言うか何て言うか。
思わず苦笑していると、侑斗さんがずいっと近付いてきて。
「な、何ですか……」
「尚輝の笑顔が可愛いと思って。そんな訳でだ」
相変わらずのニヤニヤを保持したまま。
「ちゅーはいずれさせてもらうからな」
「……………………はい?」
「ふはっ、今の顔もトキメキポイント」
鼻の頭をちょいと突かれて、冗談だと言う。
侑斗さんだと説得力がない。皆無だよ。
「んで、侑里は?」
話が飛びすぎなのもご愛嬌。
「昨日ずぶ濡れになったせいか、熱でダウンしてしまったのでベッドで寝かせてます」
「ベッド?尚輝の?」
とたんに引き締まる表情。
「ん、と、まぁ 」
「何だそれ、羨ましい」
そーいう人だ。