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とある隠れ変態の物語

第4章 お昼寝は子猫に囲まれて



「わざとかっ」



そして慌ただしく熱を出してしまった弟のところへ行った兄の第一声がこれである。
大丈夫?でも心配したでも無く。



「違う。侑斗にいならわざと拾われそうだけど。オレはそんなにタチ悪くない」



じっとりした目をする侑里くんに近寄る侑斗さんは、そんな事を言いつつおでこに手を置く。



「んー……結構高いな。今日帰れるか?」

「分からない。立てないから」

「あ、そりゃ無理だわな」



うるうるした瞳で振り返る二人に見つめられ魅入られ、尚輝こと変態はくらりと目眩を感じた。

どうする?どうするべきなの!

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