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とある隠れ変態の物語

第4章 お昼寝は子猫に囲まれて




「泊まって行って下さい。侑里くん、歩くのもつらそうだし。……もちろん侑斗さんも」



もともとそうしてもらうつもりだったし。無理させて悪化しちゃったら困るもんね?
……二人の可愛さにハンティングされたのも、あるけど。



「え、オレも良いの?」

「大丈夫ですよ。オレ一人暮らしですし、布団もあるので」



ぶっきらぼうに振る舞ってるけど、侑里くん相当侑斗さんのこと好きみたいだから、離れ離れになるのかわいそうでしょ?



「うはー!尚輝やっさし」




抱きついてくる様子なんか全く年上には見えないけど。そんなトコも総合して素敵なお兄さんだよね。
侑里くん曰く今年19になったらしい。
見えないけど。全然見えないけど。
見た目は金髪のイケメンだし、喋らなければ……いやさらに動かないで静かにしてれば年相応どころか上に見える。



「ありがと」



わしゃわしゃ髪を乱しながら頬に頬をくっつけられてかなりときめきながらいーえ、と言うと柔らかい感触がおでこに落ちてくる。

……?
……ん?



「ゆう、とさんっ……」

「んー?ほんのお礼のつもりなんだけど」




いやいやいやいや!
初対面の人間に!ちゅー!!





た、たまんない。
いろいろとたまんないよ侑斗さんっ!!むしろオレのお兄さんになりませんか!!

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