とある隠れ変態の物語
第4章 お昼寝は子猫に囲まれて
「ん?ちゅーじゃ足りないか」
「誰もそんなこと言ってないでしょ変態」
悪態をついて溜息をつく侑里くん。
もうオレにはどっちがお兄ちゃんか分からないよ?
「もう疲れた。寝る。尚輝お兄ちゃん」
「ん、何?」
ぼーっとした瞳をした侑里くんは、口元を少しだけ緩めて。
一言でオレをキュン死に……もとい、驚愕させた。
「抱き枕になって?」
さらにはふわん、と可愛らしい笑みを浮かべて。
「尚輝お兄ちゃんとくっついてたい……」
後日分かるのは、侑里くんは本当に表情を崩さないって事。尚輝と居ると侑里は凄い楽しそうだな、そう教えてくれる。