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とある隠れ変態の物語

第7章 彼は万能イケメン




「な、尚輝、だ、誰だ?!」



うん、羽恋が混乱するのも無理はない。それが普通だよ。




「おお、これまた可愛い子だな。きわどいのはいて。お、ガーターしてんじゃねーか。しかも紐パン。いい趣味だな尚輝の恋人さん」

「は、わ、わわぁ」


「うん。でも付いてるって事は男の子だよね?」


「ひぁあん?!」


「やめなさい!羽恋をいじめない!!」



にやにやしながら羽恋のスカートをめくる侑斗さんと、無表情で羽恋のイケナイトコロをさわさわする侑里くん。
全くけしからん兄弟だよね、全くもう。

確かにあの後調子に乗って紐パンとガーターベルトまで買っちゃったオレもオレだけどさ。

仕方ないじゃん?似合うんだもん。
どんな感じなのかな?って言ったら、そのお店の店員さんがにやってして、オレを更衣室に放り込んだ。
で、羽恋がスカートを恥ずかしそうにめくりあげて見せてくれた時はもう本当死ぬかと思った……。

あまりのきわどさに見えそうなそれは、白のレースとピンクのレースを何枚か重ねて作られてて。形もなかなかにいやらしい。
ガーターはあえての黒オンリーのデザイン。黒い薔薇、黒いレースがたまらなく妖艶。

とにかく、けしからんのはこの二人だけじゃなくて、あの店員さんもオレも、このデザインも。


正直たまらないよね。

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