KURO
第2章 それは突然に
深夜。
今は、もう寝る時間帯だ。
「じゃあ、クロおやすみー…」
俺は、ベットに潜り、枕の隣にいる
クロにおやすみをする。
「ニャー」
クロも俺に合わせて、返事をする。
…なんか、会話してるみたい。
クロは、本当
いい子だな。
あぁ…今日は良い夢見れそう。
そして
俺は、ゆっくりと目を閉じた。
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――――――
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………。
朝。
ペロ ペロ ペロ…
ん…ーなんか、顔に違和感…。
ハッとして、俺は、勢いよく
目を覚ます。
「お、おはよー……クロ」
クロは、朝がすっごく弱い俺を心配してか、
毎日こうやって俺の顔を舐めながら
起こしてくれる。
おかげさまで、ばっちり
目が覚めます。
よしっ
着替えるかとするか。
俺は、服を脱ぎ捨てる。
ふと、視線が下にいく。
「お、おい、クロ。そんな見るな」
思い違いか知らないが
いつも俺が着替えてるとき
大人しく黙ってガン見してくるのは
きっと気のせいだよな…?
それから着替えも準備も終わり、
学校へ行く支度ができた。
「んじゃあ、行ってくるな。大人しくしていろよ?」
「ニャー」
クロを優しく撫でながら
家を出た。
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