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貴方に会えて…

第2章 告白

[那美ちゃん!]
『海華!どうしたん?』
[今日、茨木と帰るんやろ?]
『何で知ってるん(笑)』
[さっき聞こえたから(笑)]
『嘘やん⁉』
[嘘やって(笑)
たまたま、外で茨木が他の一年に今日は友さんと帰るって言ってたの聞いただけ!]
『そんなん言うてたん⁉』
[自慢するかのように言うてた(笑)]
『なにそれ…恥』
[何照れてんの(笑)
まあ、楽しくな(笑)ばいばい!]
『うるさいわ!じゃあな(笑)』

海華から聞いた言葉 "自慢するかのように" がとてもくすぐったい。
本当にそうだったらいいのに。
そう思ってしまった。

準備を終え、自転車を取りに行った時私は校門の方を見た。
するとそこには日向がいた。
ちょっと下をみたり、友達が通りすぎるときちょっと微笑んで手を降ったり。
まるで、恋人を待つかのように幸せそうな顔をしていた。
そう思ったのはきっと、わたしの勝手な想像。
期待はしないでおこう。
でも、なんだか日向を見ているとほっこりとして心地いい。
数分間そんな事を考えながら日向を見ていると私に気づいた。
日向は私に気づくとニコッと笑った。
「友さん!待ってました!なにしてんすか?そんなとこで(笑)」
『え!?いや。何でもないわ!』
「なんすかそれ(笑)
とりあえず帰りましょう!」
『そやな!帰ろ!』

私はとてもじゃないけど日向を見ていたとは言えなかった。
だって恥ずかしいやん!

帰りしな、日向はこういった。
「この前はすみませんでした。すっかり忘れてて…
いや、忘れてたと言うかうっかりというか…」
『忘れてるんやん(笑)
でもいいよ(笑)それを言うためにわざわざ時間くれたんやもんな。嬉しいで!』
私は恥ずかしかったけどそう言った。きっと顔は赤かっただろう。
『ありがとう(*^^*)』
ちゃんと日向の顔をみて言った。

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