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貴方に会えて…

第3章 修学旅行

『何で二人もついてくんねやろな(笑)』
[わからん(笑)
でも、いいやん(笑)たのしそう!]
『そやな(笑)
思い出にもなるしな!』

私と海華は小声で話していた。
〈二人で何話してんの?〉
『いや、なんでもないよ(笑)』
〈絶対なんか話してたわ!
入江教えろ!!〉
[何で海華に振るねん!
いらんわ!]

海華と慎一が言い合いしているとき、私は誰かに上を引っ張られた。
ビックリして引っ張られた方を見ると、私を引っ張った相手は輝だった。

すっと引き寄せられて慌てて顔を背けた。
すると輝はこう言った。
"ほんまに何話してたん?"
『輝までそんなに気にするん?笑』
"普通はきにする(笑)
なんか俺らには話せへんことなん?"
『まぁまぁ、ええやんええやん(笑)』

私と輝が話しているのを慎一が気づいて
〈あぁ!お前らも何話してんねん!
俺だけかよ何も知らんの〉
そういって、慎一は頬を膨らませて拗ね始めた。

あまりにもおかしかったので三人で笑った。
[慎一ごめんやん。]
『ごめんやって(笑)』
"拗ねんといて!俺もこの二人が何話してたのかわからんから(笑)"
〈そうなん?〉
"俺も気になったから那美に聞こうとしたけど教えてくれへんかった"
〈なぁんや!輝まで知ってるもんやと思ったわ(笑)〉
『絶対教えへんわ(笑)』
〈"けちっ"〉
二人はいきぴったりにそろった。

そのあとはそれぞれ、お土産を選んで会計をした。
私は、忘れずに日向へのお土産もきちんとかった。

輝に誰にあげるプレゼント?と聞かれたけどあえてスルーしてごまかした。

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