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君がいるから

第5章 新たな悩み

「悩み事?仕事のこととかなら聞くよ?恋愛相談はヤダけどね」

苦手なんだよね…と言ってる藤さんを
見つめてしまった

あの人と同じこと…言わないでよ…

そう思ったら
目頭が熱くなり
涙が出てきた…

藤さんは慌てることなく
「すいません…松下さん具合悪いようなので上がらせた方がいいかと…あ、はい、送って行きますから…」と
手際よく私を連れ出した

「家どこ?住所入れるから言って?」

ナビに私の住所を登録し
車を走らせる

「わ、私…すみません…本当に…大丈夫…」
「喋んなくていいよ…」

夜の景色が窓の外を流れる
時折窓に写る私の顔は
涙でぐちゃぐちゃだった…

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