テキストサイズ

無防備に恋をした僕ら

第2章 それでよかった


凛と出会ったのはいつだっけ。
高校に入って、認識し始めたのは1年の夏。

席替えしたとき、前の席になったのが凛で。
そういえば話したことないな、と思いながら話しかけたんだっけ。

「元高だっけ。俺、都田逸留。よろしく!」

「…あ、うん。元高、凛です。よろしく…」


改めて顔をじっくり見ると、すごく整った顔だなあと思った。
肌が白くて、まさに美少年って感じ。

でも、あまり人と関わろうとしない。必要最低限の会話しかしない。しかもほんの少し。


俺と凛は、話しているうちにだんだん仲良くなって…気を許せる仲になった。

でも、俺はそんな「親友」という関係に、ちょっと違和感を感じ始めていた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ