
無防備に恋をした僕ら
第2章 それでよかった
嬉しそうに笑って、逢沢は去っていった。
いいやつだし、優しいし、気配りもできる。友達も多くて、みんなから慕われて…。
逢沢だったら、凛を幸せにできる。
もし、凛が断っても、逢沢はきっと諦めないと思う。
そのうち凛も、逢沢を好きになっていく。
凛は、男なんだ。逢沢は、女。
俺は、凛と話をするために凛にメールを送った。
『凛、話したいことがあるんだ。昼休み、屋上に来て。大事な話だから、絶対に来て。』
凛。なんでだろうね、俺…自分から凛と離れる決意をしたはずなのに、やっぱり、つらいよ。
弱いよ、俺は。
