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無防備に恋をした僕ら

第1章 僕はひどく欲張りで


「やめっ…!」

とっさに逸留を突き飛ばす。


「あの…っ俺、男だし…こういうこと、」

「こういうことって?どんなこと…?」


再び逸留の顔が、ギリギリまで俺の顔に近づく。
生温かい吐息が耳元にかかって、ぞくっとした。


「凛…キスするよ」

「え、ちょ…っん」


やさしく唇を重ねられ、肩がびくとなる。逸留の手は俺の頬に触れ、首、鎖骨へと移動していく。


「…っ」

触れられるたび、反応してしまう自分の身体。今までなったことない感じに、戸惑いを覚えた。


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