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僕には意味がない

第1章 壱

どこぞの研究施設。


僕はそこで液体につけられ、実験台にされた。



一人の男が僕の前に立って言う。


『君は私の最高傑作だよ』


『僕の為だけに存在しろ』





またそのセリフ。


耳に刻まれたトラウマ。



水に溶けそうになりながら、その男を睨む。


その男は決まって怪しく笑う。


『愛しているよ』




ヘドが出る。


大嫌いだ。お前なんて。人間なんて。



死ね。


本当の鬼はお前らだ。


僕の敵はお前らだ。

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