男子高校生が描くエロゲー
第5章 統夜
「はいはーい!わかってまーす」
顔の横で手をふりながら、俺らを見送る男。
「……ほんとにわかってんのかよ……。」
宮のつぶやきに、俺は心の奥で同感した。
渋々部屋のドアを閉めて、階段を降りる。
「あ……!」
『ガチャ』
「おい、お前ー」
部屋を開けると、全裸の男。
「って、なんでお前また全裸なんだよ!」
「だって暑いし、部屋に入ってまで服着たくないしー。」
はぁ。
俺はため息をつきながら、落ちているパーカーとジャージを拾って男に渡す。
「着ろよ。
あと……お前、名前ってあんの?」