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少女は生きていく

第1章 いつもと変わらない幸せだった日々

アッシーは身嗜みに強いこだわりがある。その割には鏡の前で何時迄もウジウジしたりなど絶対にすることはない。だから,テイリーもすぐに歯を磨けることができ,顔を洗うことができた。
テイリーはメイクこそやらないが,ビューラーで睫毛を上げたり家族でただ一人のダークブロンドの髪をアイロンにかけることはいつもの動作だ。

リュックに手をかけ,財布の金額を確かめ,ケータイをチェックする。そして母に行って来ますのキスをし,まだ12ののアッシーの系統どうりの黒髪を撫でて行って来ますと告げる。

そして家のドアを開けて,中学校の方向へと歩き出した。

そう言えば,気になっているかもしれないが,何故テイリーは養子なのかって?それは不妊の妻が妊娠を諦めたところに拾った(公的な意味で)のがあの子で,アシュリーは妊娠に偶然成功したというだけだ。
もう一つここまでくれれば気になってくるだろう?「私は誰かと」。それはいずれ自然に分かってくる…

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