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まさぐる手

第5章 真相編 二

私は、住職の住居の応接間に通された。仏事に疎い私だが、今回の相談の内容から考えても、墓屋が霊園の営業に来るのとはワケが違うのだから、応接間というのもおかしいように感じた。

住職はしばらく私をじっと見た。厳しい視線。悪戯をして叱られているわけではないが、その場にいたたまれない、とはこの事ではないか。そうして彼は口を開いた…

「あんた、****の**に住んでるな?」

それは私の当時の現住所であった。先刻の電話で伝えたのでもなければ、実は緊張していたせいで、名前さえまだ教えていなかったのに、だ。まして以前からの付き合いなどありはしない。

私は無言でその訳を問うた。なぜ知っているのか。ああ、前にもあの家で騒動があったのか…

しかしそうして住職が語った事実は、私の考えを遥かに越えた、忌まわしい因縁がからんだ恐ろしいものだった。

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