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「気を抜くなッ、カイ!! 魔法は精錬された心がモノを言う」

ローブから手を出し、ディルは全身から赤々とした魔力をたぎらせる。

銀髪がなびき、ディルの金色の双眸が深紅の輝きを放つ。

カイは、そのディルの姿を――

「安心してくれ先生ッ、俺の心はいつだって精錬されてるからさぁ!!」

根拠のない自信を全面にさらけ出して、見据える。

そしてこともあろうに、

「見せてやるよ先生ッ、俺の真の力ってもんを」

そんなことをほざき、ディルの真似をしようとするカイ。