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落ちこぼれの救世主

第2章 ~出会い~

「来いッ、俺の魔力!!」

両手を広げ、カイはにやけ面で瞼を閉じる。

ディルは、そのカイの愚かな姿を

「……」

冷めた目で、見つめる。

………
……



「あれ……おかしいな、いつもなら普通に出せるのに。 調子が悪いのかな!?」

瞼を開け、カイは"今日は調子が悪い"ということを強調しまくる。

そんな馬鹿丸出しのカイに、ディルの呆れ声がかかる。

「カイ、このままだと一生寮に帰れないかもしれないぞ」

ため息をこぼし、自身の魔力を内に戻すディル。

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