テキストサイズ

落ちこぼれの救世主

第2章 ~出会い~

オレンジ色だった特別演習場が薄暗くなりつつあった時、

「もうダメだ先生、このままじゃ俺……過労で倒れちまうよ」

徹底的に心を精錬する修行"瞑想"を行っていたカイが、弱音を吐く。

「腹も減ったし、頭もフラフラするし、腹も減ったし」

同じことを二回言って、カイはディルの許可が出てないにも関わらず足を崩してしまう。

そしてそのまま、

「よい……しょっと」

両手を上にあげてストレッチをし、ポキポキと関節を鳴らす。

ディルは、その勝手に瞑想を放棄したカイに対し

「誰が瞑想を解いていいと言った!!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ