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記憶のカケラ

第7章 別れと…

2人とも頭を押さえながらお互いに顔を見合わせて笑った。
そんな2人の様子をみながら俺は苦笑した。

「とりあえず教材拾って商店街でるぞ。ここは邪魔になる。」

俺がそういいながら教材を拾い始めると、2人もそれにならった。
全部拾い終わったあと亜梨紗に荷物を渡すようにいうと頬を膨らませながらも今度はすぐに俺に手渡した。

それから、

「よかったら、一緒に商店街でませんか?」

と、声をかけた。困ったような驚いたような顔をした女の人に、俺の言いたいことと、足りなかった言葉を理解したんだろう。
亜梨紗は俺の言葉につけたした。

「私達でよければ、道案内しますよ。」

というと、女の人は俺たちの言ったことを理解したようで、

「ありがとうございます。」

と微笑んだ。

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