記憶のカケラ
第7章 別れと…
「じゃあ、ここらへんで。」
そういったのは聞いた住所の地区の入り口だった。
咲菜絵さんによると番地など細かいところまではわからないらしく、地区までしかわからない住所を頼りにここまできたのだとか。
「あとは表札とかをみながら探してみるわ。」
と笑う咲菜絵さんに
「俺たちはも一緒に探しますよ。もしかしたら知ってる人かもしれないし。」
そういったけれど、
「これ以上は迷惑かけられないわ。」
と断られたので、俺たちはそこで別れることになった。
「ふふ、二人ともなんとなく私の知り合いに似ていたから、ついつい楽しくなっちゃったわ。ここまでどうもありがとう。」
「こちらこそ。楽しかったです。ありがとうございました。」
と笑う咲菜絵さんに2人でお礼を言った。