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記憶のカケラ

第5章 非日常

私が家に帰ってからも雨は止まず少しずつひどく大振りな雨になっていた。
着替えをして遼の家に行っても。まだ遼は帰ってきてなかった。
窓を見ながら

「遼遅いけど大丈夫かなぁ。」

そうつぶやくとおばさんと杏ちゃんが

「亜梨紗心配しなくても大丈夫だよ。遼のことだからずぶ濡れになりながら周太と寄り道でもしてんだって。」

「そーそー。あのばかのことだからもう少ししたら帰ってくるって。」

「そうですよね。」

2人の言葉に頷きながらどこかで不安が拭えなかった。
そもそも私はなぜか朝から何となく不安だったのもある。

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